SKK 1999.4.5 Mon.  ハードディスクを入れ換えるのをきっかけに,canna をヤメて SKK にしよ うと思い立つ。  Emacs べったり…というのと,もの書き御用達,自然に辞書が成長してい く…,という噂(?) を聞いていたから,かねてから興味はあったのだ。  まずは,HDD 移植作業が落着くまでメール環境を移している katsuo (職場 のタケチ管理下にある LinuxBox) にインストールしてみる。  第一印象:なる程,コレはクセがある。 1999.4.10 Sat.  一週間 SKK で,ものを書いて随分と馴染んできた。  これは,かな漢字変換と言えばそうなんだけど,もっと手書きに近い感覚。  文章を書く,その思考方法も変わってしまう。  今までの文節毎に区切る,息継ぎ/タイミングとは全く違う。  漢字の始まりと,送りがなの始まりを *人間が* 意識して入力する必要があ る。  また,その区切りは大文字で指定する。一般的(?)な,かな漢変換では,ス ペースとリターンでテンポを取るが,SKK ではリターンキーは本当に改行して しまう。テンポを取るのは Shift キーで,タイミングも随分と違う。  具体的にはこんな感じ。  TAKE it EASY! はタケチの好きな言葉です。  lTAKE[Space]it[Space]EASY![Space][C-j]haqtakechiqnoSukiNaKotoba[Space][C-j]desu.  l で英数字モード  Ctrl+j で,かなモードに戻ってきて,  q で,カタカナとひらがなのトグル。  漢字の始まりと送りがなの始まりは,Shift を押して指定。  (l も q もローマ字入力で使用しないアルファベットだという点に注目)  変換する漢字が無かったら,シームレスに辞書登録モードになる。この自然 と辞書が成長する仕掛けは感動もの。  ドグラ・マグラ入力プロジェクトを開始して,canna の辞書を育てようかと したが,わざわざと単語登録メニューを出して登録するのは,結構面倒だった。  SKK にして,入力する端から,辞書が成長していくのを実感。  文章に専念できる。確かに,もの書き御用達かも知れない。 SKK 設定  ~/.emacs に ; for SKK (setq skk-server-host "localhost") (setq skk-aux-large-jisyo "/usr/share/skk/SKK-JISYO.L") (global-set-key "\C-xt" 'skk-tutorial)  を追加。  debian パッケージをインストールした default 状態でほぼ満足なセッティ ングだが,一部カスタマイズした。  設定は ~/.skk に記述する。 (setq skk-auto-insert-paren t) (setq skk-kuten-touten-alist '((jp . ("、" . "。")) (en . ("," . "。")))) (setq skk-kutouten-type 'en) (global-set-key "\C-x\C-\\" 'skk-toggle-kutouten)  1行めの skk-auto-insert-paren は,"(" カッコを入力すると,")" もタイ プされ,カーソルがカッコの間に移動する設定。  2行め以降は,句読点の設定。日頃は "," と "。" を使用してるが,これ を,"、" と "。" に,C-x C-\ トグルで変更する。